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2021.07.30

西富士駿河環状構想の実現を

今の富士市に必要なのは、紙産業や自動車産業など輸送力を抜本的に強化する「大きな構想」です。

私は、子供たちの世代が豊かで安全な日々を過ごすことができるよう「西富士駿河環状構想」を提案します。

 

 令和3年9月中部横断自動車道が開通します。これにより静岡市(清水区)と山梨県の往来が円滑になり、広域的な地域経済効果をもたらすでしょう。三島市でも、東駿河湾環状道路と笹原山中バイパスの完成により、20年前と比べ大きく人の流れが変わりました。清水区や三島市では「まちの景色が変わった」と言っても過言ではありません。

 富士地区では、渋滞を生み出している南北の交通基軸の整備が進んでいます。2019年に国道139号富士改良の工事を再開することができました。西富士道路で渋滞ポイントとなっている広見ICのオフランプ拡幅事業もスタートしました。富士市西部の利便性を高めるため、鷹岡地区を候補地とした乗降口の新設についての議論を始めることができました。いずれも大切な道路網の整備ですが、三島市や清水区で実現した大規模な道路開発と比較するとスケールが小さく、完成したとしても「景色が変わる」には至りません。

 

西富士駿河環状構想の実現を

 

 三島市や清水区の道路開発は約30年前の構想が実現したものです。今の富士地区に必要なのは、紙産業や自動車産業などの輸送力を抜本的に強化する「大きな構想」です。私が実現を目指しているのは、西富士道路と中部横断自動車道を活かした「西富士駿河環状構想(仮称)」です。すでに国土交通省静岡国道事務所との協議も始めています。

 

 

 現在、西富士道路の起点となっている伝法から田子の浦港を結ぶ県道田子浦港富士インタ一線を立体化(高架化)することで、所要時間の短縮と渋滞緩和を図ることができます。国道1号バイパスにおいては、都市計画決定されたまま事業化の進んでいない「富士立体」に光を当てます。イオンタウン富士南付近から新富士川橋までを高架化させ、生活道路と差別化を図り慢性的な渋滞緩和を実現します。

 

 

 西富士道路の北への延伸も必要です。現在、終点となっている富士宮市小泉からもう一本、富士宮バイパスに沿うように大動脈「新富士宮道路(仮称)」を整備し、北山IC(旧料金所付近)から中部横断自動車道·富沢IC(山梨県南部町)を東西で結ぶ「富士宮富沢連絡道路(仮称)」を提案したいと思います。完成すれば富士と山梨県峡南、静岡市清水区をつなぐ環状道路となります。

 

 

 立体化した「県道田子浦港富士インター線」から「新富士宮道路(仮称)」は、美しい富士山の稜線を堪能できる「富士山ビューロード」として、市内の観光スポットを結ぶ役割を果たします。

 東日本大震災の際、道路は多くの人の命を救いました。南海トラフ地震の浸水被害が想定される田子浦地区や富士南地区においても、富士立体は避難道路や緊急物資の輸送道路として有効に機能してくれるはずです。

 

富士市の景色を変える

 

 西富士駿河環状構想の実現には一定の時間がかかります。しかし、誰かが構想を立てなければ道路網の整備は進みません。私は、後世に「富士市の景色」が変わったと言われる状況をつくり、子供たちの世代が富士市で豊かで安全な日々を過ごすことができるよう、地元議員としての役割を果たしたいと思います。