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2021.06.16

通常国会が閉幕

通常国会が幕を閉じました

コロナ対応の予算や法案に加え、長年の懸案だったわが国の安全保障に関わる土地利用規制法が成立するなどの成果がありました。土地利用規制法の成立は、わが国が遅れをとってきた経済安全保障における大きな一歩です。野党の中で賛成した国民民主、維新と、反対した立憲民主、共産との間に安全保障に関する明確な線が引かれる結果となりました。

課題も残りました。私が取り組んできたLGBT法案は残念ながら次の国会に持ち越される結果となりました。党首討論は二年ぶりに開催されましたが、物足りない内容でした。「与野党が角を突き合わせる国会」と「ブラック化する霞が関」という現状は危機的です。国民の期待に応えるために国会改革は急務です。

 

小泉進次郎環境大臣への質疑

 

個人的には、予算委員会の分科会と環境委員会で小泉環境大臣に質問する機会を得ました。

<細野豪志Blog>検査開始当時の政府責任者として福島の甲状腺検査方法の抜本的変更を勧告する

過剰診断が懸念される福島の甲状腺検査については、私の提案で検査を行うか否かを実質的に個人が判断できるようになりました。安全性が確認された除染土の再生利用も実現に動き出しました。詳しくは拙著をお読みください。

 

 

 

ワクチン接種のサポートを継続

 

地元では自治体および職域(鉄道、バスなどのインフラ産業)のワクチン接種のサポートを継続して行いました。再三働きかけてきた自衛隊のワクチン接種も間もなくスタートします。接種の加速は住民の皆さんの安心のためにも、経済対策の面からも最重要課題です。ワクチンの普及には今しばらく時間がかかります。この間、苦境にある観光業や飲食店をサポートするためにも、政府は補正予算の編成を急ぐべきです。

振り返れば、無所属となり思うに任せぬ日々でしたが、設立に奔走した超党派の議員連盟で議論を重ねた児童虐待に関する法改正が実現するなど、「内政は弱い立場の人のために」という私の政治理念に沿った成果を出すことができました。

 

政治生命をかけた決戦へ

 

28歳の時から走り続けてきた私にとって、50歳を前に政治家として力を蓄えるありがたい時間でもありました。安全保障分野では信頼できる専門家と台湾有事や経済安全保障の議論を重ねました。

 

金融政策と財政政策を組み合わせた景気対策の勉強会を重ね、政権に経済対策を提案してきました。

 

国政のフロントラインに戻る準備はできています。コロナ対策に一刻の猶予もありませんので、最後まで現職としての責任を全うします。他方、戦いに全力で臨むことも政治家としての責任です。政治生命をかけた決戦への準備に入りたいと思います。